2.居住空間整備に関する研究領域

住宅地では、居住環境の向上を目的として自然資本とも呼べる多くの樹木が育成されてきましたが、住宅更新に伴ってそれらの樹木がいとも簡単に伐採される危機に面しており、自然資本の継承が課題となっており、下記のような研究を試みています。

  • 戦後に開発された阪神間の戸建て住宅地における緑被の変化実態に関する研究
  • 阪神・淡路大震災後の住宅更新時における緑の継承に関する研究
  • 建替団地居住者を対象とする写真投影法を通じた保存樹・保存物の風景的意義に関する研究-プロムナーデ関目を事例として
  • 既存樹木が保存された建替団地における建替前後の団地空間に対する居住者の嗜好性の変容に関する研究

また、住宅地に保全、創造された各種のオープンスペースは、それを舞台に人間活動が展開されることによって、生命が吹き込まれた空間となり、各種の公益的な効果を発揮すると考えられることから、「生活」の視点から捉えた研究も進めています。

  • 住宅密集市街地における空間構成と空間認知の係わりに関する研究
  • タウンハウスにおける「共」の領域に関する研究
  • 低層集合住宅地の空間形態と維持・管理に対する居住者意識との関係に関する研究
  • 震災復興住宅の入居初期段階における居住者による自発的な緑化活動に関する研究